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今日はスポ末

タイトルのスポ末とは、スポット(2営業日後)月末のことです。
今日はスポット年度末(=3月31日の2営業日前)で、金融機関で働いていたときの思い出の多い日です。

毎年3月31日は年度末のため、市場に地方金融機関が資金を出さないのです。(年度末時点でのバランスシートによって、リスクアセットやBIS比率が公表され、また会計処理上の問題もあり…)なので市場はお金の取り合いになり、翌日物やレポ(国債担保に資金を1日借り入れる)金利が上昇します。日銀が資金供給してなるべく前日と同じレートになるように誘導するのですが、そうなると誰しも低い金利で資金を取りたいのでギリギリまで待ってたりして、神経戦になります。

私は就職して新人研修を受けた後、短期社債のトレーディング部署に居て、日々の資金の取引も行っていました。私の居た銀行は年中資金不足で、日々資金を調達するのが仕事でした。毎朝8時半から、今日は3000億必要だ頑張るぞ…と、いつものメンバーに電話をかけたり入札します。地銀さんは優しいです。系統金融機関はときどきシビアですがまあ付き合いでなんとかなります。どうしても足りない時は短資にお願いするとすぐ用意してくれます(←短資はいつも、すごい調達力だなぁと思ったものです)。厳しいのが投信(MRFやMMFなど日々運用しているファンド)で、特に年度末になると彼らは足もとみてきます。(そりゃそうだ、MMFの運用実績が良いほうがより選ばれますからね。)

ある年の今日、スポット年度末の日でした。毎日安定的にやりとりしている某投信が、この日1500億の予定だったのですがほぼロンバートのレートを提示してきて(ロンバートレートと言うのは、どうしても市場で資金がとれなくて資金繰り倒産するような状態になりそうなときに、最悪の場合に日銀が金融システム安定のために貸し出してくれるペナルティの高い金利です。)、私も若かったのもあり、「じゃ今日は止めましょう」と言って電話をガチャンと切ったことがあります。1500億くらいなんとかなるだろうと思ってて。で、上司に「1500億、他から調達します」と言うとめちゃくちゃ怒られました。「今まで毎日毎日、やりとりしてきた関係を今日1日で終わらせるのか!」で、しゅんとしていると、「気持ちは分かるが、こんなの年に1回だからうちが一歩引いてサービスしてやると思えばいいじゃん。」と言われて言う通りにしました。若い頃の、向こう見ずな小さい失敗でした。ああ、あのときは一生懸命だったなぁ、人心掌握のある、いい上司だったなぁ…と思い出したので書いてみました。笑
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