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留年生は、持っている

2年生になり新しい講義室に行くと、多くの留年生を目にしました。成績不振で留年した人たちであることは事実ですし、学籍番号のケタが違うので、なんとなく不真面目そうで、私たちから見ると話しかけづらい存在でした。しかしながら、彼らを「留年した」という事実だけで一括りにするのはもったいなく、彼らは色々なものを持っているのです。

1つは情報です。彼らは去年の全科目を履修しており、不幸にも数科目不合格になって留年しまった人たちです。全科目の勘所、教員の性格、過去の出題傾向等を身を持って熟知しており、極めて情報が正確です。また現3年生の元同級生なので、昨年の独自の試験情報を容易に入手できる立場にいます。

2つ目は心の余裕です。全科目をいったん履修しているわけですから、勉強に関しては現役生よりもかなりのアドバンテージがあります。そのぶん、クラブ活動を頑張ったり、友達付き合い(要は、「遊び」)を大切にする人が多く、人脈が広くてコミュニケーションが上手いので人が周りに集まってきます。クラスメイトを見ていると、留年生に限らず、皆さんとても遊び上手だなあと思います。ずっと東京に住んでいて、ご家庭が裕福な人が多いため、お小遣いに余裕があるのだと思います。私は地方出身なもので、大学生の頃はあまり遊びが無く、今でも遊びが得意とは言えません。遊び上手な人は私にとって魅力的です。

3つ目は、良い医師になる素質です。留年は大きな失敗ですし、両親からもかなり叱られるだろうと思います。それでも留年生の人たちは、事実をくよくよと捉えるのではなく、「自分は成績ギリギリだから、6年のどこかで留年すると思ってた、2年の今なら基礎医学をもう1回勉強できるから、3年以降で留年する見込みが低くなる。だからOK。友達もたくさんできるし。」のように前向きに捉えている人が多いです。もちろん彼らは勉強が必要ですが、勉強以外の面では、対人能力が高く、人としての魅力的な人が多いように思います。

概ね、留年生は後方の島で固まっていますが、このように気づいてからは、自分から留年生に積極的に話しかけて、ときどき飲みに行ったりしています。最初、彼らは「成績最上位のクオンツさんが何の用?」という感じでしたが、こちらからオープンに接して打ち解けると、色々と教えてくれます。私も勉強の仕方や試験対策等、できる限り手助けするようにしています。留年生を単に「劣っている」と捉えるのではなく、その人自身に着目するといいところがたくさん見つかりますし、卒業まで一緒に過ごすクラスメイトとして今後も頼もしい存在だと思います。
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臨床医と研究医

もうすぐ夏休みですね。相変わらず最終週までバタバタしています。
9月から全科目の試験があるので、夏休みはかなり勉強することになりそうです…1日10時間くらい勉強しないと間に合わないかも…夏休みの宿題を思い出しますね。宿題には終わりがありますが、勉強に終わりはありません。私自身、4月5月の講義内容の多くを忘れてしまっており、日々、少しずつ復習を進めています。

この夏学期は、外部講師のかたが研究の紹介をしてくださる講義が何回かありました。最先端の研究は非常に興味深く、先生方は2年生向けに分かり易く講義をしてくださいました。教員側の、研究の楽しさ、奥深さに気づいてほしいという意図を強く感じるのですが、クラスメイトには今一つ刺さらないようです。多くの学生は開業医の家庭出身であり、自分の将来像が幼少の頃から見えているからか、「研究は、勉強好きな人がお願いします…」という雰囲気です。また、私立なので臨床医養成が第一の目的であり、研究予算が限られている、そのためか研究実績が目立たないということもあると思います。

私は講義を聴いていて気付いたのですが、研究畑の教員は、国立出身の医師が多いです。そして現実に、私立出身で研究医になる人は珍しいと思います。私立は学費がものすごく高額なため、卒業後は(投下した学資を考えると)臨床医以外の選択肢は現実的に難しいものと思います。人によっては、私もですが、かなりの金額の奨学金をそのまま学費に充てており、卒業後は利子付きで返済しなければなりません。だから私立出身の医師は、研究医よりも早く高収入が得られる臨床医になる人が多いのだろうと思います。(事実、私立出身の医師のほうが、国立出身の医師よりも平均年収が高いのです。)国立と私立は、医師になるまでの投下資本が違うので、卒後の進路に差が出てきます。だから純粋に医学に学問としての興味を持ち、研究医の道に進む人は、国立出身の医師が多いのだろうなと思いました。
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