So-net無料ブログ作成
検索選択

3年生の臨床医学

無事に3年生になりました。

2年生までは基礎医学として、生理学(細胞の微細構造や電解質イオンの流れ)や、生化学など…を学んでいました。3年生の臨床医学では、患者さんの病状に直結する勉強が始まっています。まさに臨床医学の大海原に、(スワンボートですが)漕ぎ出したという気持ちで臨んでいます。講義には大学病院の教授陣が来て、丁寧に分かりやすく、(また教授陣は大学OBですので…)後輩に対して暖かい目で、愛情持って教えてくれます。例えばこのような症状のときは、頻度が高いのはこの病気だよ、でも、めったにないけど絶対に見落としてはいけないのはこちらの病気だよ、患者さん死んじゃうからね!取り返しがつかないよ!などと言われると非常に興味深く、一生の記憶に残ります。ここでの勉強は将来医師になったときの実力に直結するため、一生懸命に勉強しています。私自身も意欲にあふれていて、講義室の一番前の席に座って毎日少しでも吸収しようと努力しています。

4年生の終わりにはOSCE(オスキー)という、5年生からの病院実習に出るための国家試験があります。そこでは医学の知識だけでなく、医師としての患者さんに対する実技も含まれています。今日はそれをまず早期に体験する目的としての、医療面接の実習がありました。ボランティアの模擬患者さんがいらっしゃって、医師としての医療面接を本番さながらに行うのです。「お名前をフルネームで教えてください。」「今日はどうされましたか?」「今まで大きな病気にかかったことはありますか?」などと話してゆくのですが、模擬患者さんは初めて会う人ですし、私たちにとってかなり年上の人なので、多くのクラスメイトにとってはうまくコミュニケーションすることが難しかったと思います。私は皆さんより年齢がだいぶ上ですし、ある程度スムーズに話すことができました。模擬患者さんにも「3年生とは思えない」と言われて恐縮してしまいましたが、ある意味…そりゃ普通の3年生ではないですから…笑 皆さんより長く生きている分、色々な歴史や経験を持っていますから、皆さんよりある程度はアドバンテージ持っていて当然だと思っています。そういうところを客観的に評価されると確かに高い評価になるのですが、人生経験豊富なものですからそうあるべきであり、いいかっこすべきところでもなく普通です。ダメ出しを謙虚に受け止めて、本番のOSCEへの糧にしようと思いました。

良い臨床医になるためには、患者さんに対する共感が必要だと学びました。そして、患者さんに対して、1人の人として興味を持って、症状に対して一緒に原因を見つけて行こう、という気持ちを持つことが大切だと思います。単に質問リストにある「アレルギーはありますか?」「最近、ストレスを感じることはありますか?」などと列挙して矢継ぎ早に聴いて行くことでなく、目の前の患者さんに対して興味を持つと自然に、次に聞きたい言葉が口をついて出てくるものだと思います。この今の気持ちをずっと大切にしたいと思いますが…実際に医師になると1日80人の患者さんが来るわけで、1人にかけられる時間は実際5-6分というところです。全ての患者さんが初診ではないにせよ、多くの患者さんが順番を待っているなかでこのようにゆっくりと時間をとることは現場では困難なことも承知しています。それでも、1人1人の患者さんに人として興味と愛情を持って接することで、患者さんの心に響く、患者さんにとって言いにくいことも話してもらえるような、まず人として信頼される医師になりたいと思いました。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。